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歯科医院でのテレワーク活用方法とは?
対応できる業務やメリット、注意点まとめ

2020/8/10 歯科医院経営

昨今の情勢により、テレワークを導入している企業が増加しています。
一方で、歯科医院の場合はテレワークが難しいイメージを持っている人も少なくないでしょう。

この記事では、歯科医院でテレワークを行う方法について解説します。
テレワークの意味や対応できる業務、テレワークを導入することによるメリット、さらには導入にあたっての注意点などについて解説します。

テレワーク(リモートワーク・在宅勤務)とは

テレワークとは、時間や場所を柔軟に選ぶことができる働き方のことです。 テレワークを行う際は、インターネットなどの情報通信技術(ICT)を利用することが一般的です。 テレワークと聞くと、多くの人は在宅勤務をイメージするかもしれませんが、在宅勤務はあくまでもテレワークの1種です。 テレワークには、以下3つの形態があります。 ・在宅勤務:自宅で仕事をする ・モバイル勤務:カフェなどの外出先や新幹線での移動中に仕事をする ・サテライトオフィス勤務:オフィス以外の施設を就業場所として仕事をする 同じテレワークでも種類が違えば特徴も異なります。 例えば、在宅勤務なら通勤時間をなくすことができ、モバイル勤務なら移動時間の有効活用ができ、サテライトオフィス勤務なら職住近接の環境を提供することができます。 どれが良くて、どれが悪いというものではないので、歯科医院で導入する場合は自分達に適したものを選ぶようにしましょう。

テレワークが推進されている理由

歯科医院を含めた医療や保健衛生、福祉などに関する各種サービスを提供する事業所は、高齢化の進行に伴いニーズが高まる一方で、働き手の確保が難しくなっています。 また、職種によっては長時間労働をしている従業員が多い企業があることも事実です。 一方で、これから先も質の高いサービスを提供していくためには、従業員にとって働きやすい環境整備を行い、人材を定着させることが重要です。 このような背景から、医療等に関連した業種でもテレワークが推進されるようになっているのです。 また冒頭で触れたとおり、コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、出社を自粛し、テレワークを導入している企業が増えています。 今後、テレワークが働き方のスタンダードになるだろうと考えられています。

歯科医院でテレワークを導入するメリット

歯科医院でテレワークを導入する最も大きなメリットの1つとしてあげられるのは、労働環境がよくなることで、人材が定着し人手不足の解消に繋げられる可能性がある点です。 歯科医院の中にもなかなか人材が集まらず、苦労しているケースもあるかもしれません。 しかしテレワークを導入することで「在宅での勤務ならできる!」という人からの求人への応募も期待できます。 特に、女性従業員が多い歯科医院において、ライフイベントを機に自宅を出ての出勤が難しくなるような場合でも、テレワークを導入していることで優秀な人材を逃さずに済むでしょう。 また、一部の業務をテレワークにして在宅勤務の従業員に担当してもらうようにすれば、現場で行うべき作業が減るため、リソースを適切な業務に注力することもできるようになります。

歯科医院におけるテレワークの活用方法

ここからは、歯科医院においてどのようにテレワークを活用するのか具体的な業務をあげながら解説します。

事務業務・補助業務・受付業務

資料作成等の事務系の業務や歯科医院運営の補助業務、予約受付などの業務は必ずしも医院内にいないとできない業務ではありません。 パソコンなどのデジタル機器を利用すれば、遠隔地からでも作業ができるため、歯科医院でもテレワークが導入しやすい業務といえるでしょう。

人事・採用業務や広報業務

人事の仕事、特に採用業務に関しては面接をWeb上で行うようにすれば、テレワークに切り替えることができます。 また、歯科医院で何かしらのセミナーを実施するといった場合も、Webセミナー(ウェビナー)に切り替えることができます。

X線画像の読影業務

歯科医院での業務の1つに、医師によるX線画像の読影、つまりレントゲンや心電図などの検査結果の診察があります。 この業務もパソコンなどにデータを送っておけば遠隔地から行うことができるため、テレワーク化が可能です。

歯の補綴物の設計および製作(CAD/CAM)業務

患者さんの歯に被せる補綴物の設計も歯科医院で行われる業務の1つです。 製作にあたってはCADやCAMと呼ばれるツールを使用しますが、CADとCAMに関しては自宅で使用できる環境があれば、在宅で作業ができるため、こちらもテレワークに移行することができます。

遠隔診療・オンライン診療業務

遠隔診療やオンライン診療は医師が病院にいる状態で、自宅にいる患者さんの診察を行う診察方法です。 基本的に歯科医師の出勤は必要ですが、患者さんと直接会う機会が減るため、コロナ禍の昨今では効果的な働き方の1つと考えられています。 将来的には歯科医師も自宅にいる状態で遠隔診療ができるようになるでしょう。 遠隔診療・オンライン診療業務に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。 【関連】歯科医院のオンライン診療(遠隔診療)とは?メリットや条件、やり方を解説!

行政や歯科医師会関連等の会議

歯科医院で働いていると、行政や歯科医師会など各種関係機関との会議をする機会が多くなります。 これらの会議でわざわざ現地まで足を運ぶのは負担となってしまい、また感染症の拡大リスクもあります。 そのため、各種会議をオンライン上で行えるようにすれば、時間の節約にもなり、担当者の負担を軽減することや安全を確保することができるでしょう。

社内ミーティングや勉強会

先述の会議同様、歯科医院内で行われる各種ミーティングやスキルアップを目的とした勉強会もオンライン上で行うことができます。 ミーティングや勉強会のために業務時間後に残ったり、出勤したりしてもらう必要がなくなるでしょう。 以下の記事では、歯科医院におけるミーティングの重要性について解説しています。 【関連】歯科スタッフミーティングで売上が倍に!?スタッフ育成のコツを解説!

歯科医院へのテレワーク導入時の注意点

実際にテレワークを導入することになった場合、セキュリティ対策や勤務時間の管理、業務状況の把握など注意すべき点がいくつかあります。 以下、それぞれ具体的に解説します。

セキュリティ対策

テレワークを行う場合、パソコン等の通信機器の利用が欠かせません。 一方で、これらの機器を利用する際に注意しなければいけないのが情報漏洩です。 万が一患者さんの情報が外部に流出してしまうと、大きなトラブルにつながってしまいます。 そういった事態を避けるためにも、セキュリティ対策をしっかりと行うようにしましょう。 厚生労働省や総務省で示されているセキュリティのガイドラインを参考にするといいでしょう。 【参考】医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第5版 - 厚生労働省

勤務時間の管理

テレワークを導入すると、自宅やカフェ等で就業するスタッフが実際に始業しているのか、あるいは終業したのか把握することが難しくなります。 そのため、テレワークの導入にあたっては、始業時刻と終業時刻の記録方法や運用ルールを決めておく必要があります。 また、テレワークゆえの長時間労働になってしまわないよう、勤務時間の適切な管理が必要です。

業務の進捗状況の把握

勤務時間同様、業務の進捗状況に関しても、把握が難しくなります。 そのため、こまめなスケジュール管理やワークフローの活用、さらには定期的なホウ・レン・ソウを行うなど、オフライン以上にコミュニケーションを密に取る必要があります。 近年では、チャットワークやSlackなど、メールや電話よりも簡単にコミュニケーションが取れるビジネス用コミュニケーションツール(チャットツール)が多数展開されています。 そういったツール・システムを導入するのも1つの方法でしょう。

まとめ

今回は、歯科医院におけるテレワークの導入に関して解説しました。 歯科医院などの医療業界とテレワークはあまり関係ないように思えるかもしれませんが、業務によっては導入できるものもあります。 少しでもテレワークが導入できれば、従業員の負担を減らすことができるでしょう。 導入にあたっては、まずは自院が抱える業務を洗い出し、どの業務ならテレワーク化できるのか、検討するようにしましょう。